こんにちは
はんベぇ(@hanbe_fukui)です!
新規就農を目指し、大阪から先祖が住んでいた福井県に地方移住しました
今回の内容は、
「農業簿記3級の難易度」についてです
私は農業簿記を独学で学習をしていたのですが、農業簿記自体まだまだあまり有名ではなく(すいません)、情報も日商簿記などと比較するとほとんど出回っていません
・興味はあるけどどういった試験なの?
・農業簿記って難しいの?
私自身も当初はそう思いましたので、合格を機に「農業簿記3級の難易度」というタイトルで記事を作成することにしました
農業簿記の受験を考えている方や、農業簿記がどういった試験かを知りたい方
そういった方々の参考になれば幸いです
農業簿記3級について、
- 試験の概要
- 試験範囲
- 個人的に思う難易度
- 「合格までに費やした時間」と「使用した教材」
こちらの内容を記載していきます
少しでも、これから農業簿記の学習を始める方、農業簿記に興味がある方のお役に立てれば幸いです
それでは内容に参ります!
農業簿記3級の試験概要
難易度について記載をする前に、さらっと試験の概要について触れておきます
農業簿記検定の概要
(※2021年8月時点の情報です)
農業簿記検定は、「一般社団法人 全国農業経営コンサルタント協会」による監修のもと「一般財団法人 日本ビジネス技能検定協会」が実施しています
試験は1級から3級まであります
受験資格はなく、2級と3級は併願可能で、マークシートを利用する多肢選択式です(1級と2級の併願は不可)
実施科目
- 1級(財務会計・原価計算・管理会計の分野から出題)
- 2級(財務会計・原価計算の分野から出題)
- 3級(財務会計の分野から出題)
設問数
- 1級 50問
- 2級 25問
- 3級 25問
試験時間
- 1級 120分(13:00~15:00)
- 2級 120分(13:00~15:00)
- 3級 90分(10:00~11:30)
検定料(税込)
- 1級 4,400円
- 2級 2,200円
- 3級 1,650円
試験日
年度内1回目:7月第1日曜日 年度内2回目:11月第4日曜日
(やむを得ない事情により、変更の可能性あり)
2021年の場合は、下記のとおりです
第15回:2021年7月4日(日)
第16回:2021年11月21日(日)
直近の受験者数と合格率
第14回
1級 受験者数91名、合格22名、合格率24.2%
2級 受験者数359名、合格159名、合格率44.3%
3級 受験者数1,046名、合格640名、合格率61.2%
第15回
1級:受験者数84名、合格27名、合格率32.1%
2級:受験者数340名、合格147名、合格率43.2%
3級:受験者数882名、合格621名、合格率70.4%
合格基準
各級とも、問題の総得点の70%が基準
なんとなくわかって頂けたでしょうか?
農業簿記検定の概要はこんな感じです!
農業簿記3級について
農業簿記3級については、
- 設問数:25問(マークシート方式)
- 試験時間:90分
- 検定料:1,650円
- 受験者数:14回1,046人、15回882名
- 合格率:14回61.2%、15回70.4%
となっています
(合格率高い。。。)
3級の試験範囲
3級の試験範囲は「財務会計の分野から出題します」と公式サイトに記載があるのですが、具体的にはこのような内容となっています
- 農業簿記の概要
- 簿記一巡の手続き
- 勘定科目
- 収益・費用の記帳方法
- 流動資産及び流動負債など
- 固定資産
- 決算書の作成
イメージとしては「簿記の基本」+「農業簿記の基本」といった感じでしょうか
原価計算などもなく、基本的な論点が多めです
農業簿記3級の難易度
続いて、私が思う試験の難易度についてです
個人的に思う農業簿記3級の難易度は、
「日商簿記3級より易しく、簿記初学者でも独学で合格可能」
です
※易しいというのは「内容的」にも「試験的(合格率など)」にも易しいという意味です!
なんとなく検定の回し者のような感じになってしまいましたが、そう思った理由はこちらです
- そもそも合格率が高い(直近2回は61.2%,と70.4%)
- テキストなどが少ない→限られた内容をしっかりやれば合格可能
- 捻った、意地悪な問題が少ない
- 全問マークシート(+時間に余裕アリ)
- 内容も初学者向きのレベル
要するに、
合格率が高い試験で、
やるべきことが決まっていて、
素直な問題が出題され、
比較的時間に余裕がある、
全問マークシートの試験で、
内容も易しめ
だということです!笑
何となく合格できそうな気がしてきましたよね。。。?笑
それぞれ簡単に説明したいと思います
①そもそも合格率が高い
これはそのままの意味なのですが、直近2回の合格率は61.2%,と70.4%となっています
資格試験にも色々ありますが、決して低くはない数字だと思います
6割以上の人が合格する試験なので、比較的合格しやすいと思いました
②テキストなどが少ない
続いてこちらの理由です
「テキストなどが少ない」→限られた内容をしっかりやれば合格可能
一度調べていただければわかると思うのですが、農業簿記検定のテキストなどは、種類がかなり少ないです
普通の本屋さんには、確実に売っていないと思います笑
そのため、学習には公式?のテキストを使用します
3級については、
- 教科書
- 問題集
- 過去問
この3冊です
ちなみに、それぞれ120P、70Pくらいのボリュームです
このテキストと過去問だけやっておけば合格点を取ることが可能ですので、やるべきことがはっきりしています
そのため、あれこれ手を出さずに済んで、やるべきことに集中すれば合格することができると思いました
③捻った、意地悪な問題が少ない
私は過去問を第4回〜14回までやって、第15回の試験で合格しました
本番の試験を含めると、計12回の試験分を解いたのですが、
「捻った、意地悪な問題が本当に少ない」と思いました
世の中色々な試験があると思うのですが、素直な問題が多いというのは、実力が結果に反映されやすく、本番で(変な意味で)受験生が苦しむことはない試験だと思います
これは受験生からしたら、本当にありがたいことだと思います。。。
努力が報われやすく、対策もしやすいため、これから勉強する人にとってそういう意味では安心できる検定だと思います
④全問マークシート(時間に余裕あり)
続いてこちらの理由です
試験は全問マークシートです
そのため、
- 勘でも正解することがある
- 記述する必要はないのでその点では楽
というメリットがあります
あとは時間についてですが「時間に追われるタイプの試験ではない」と思います
これも受験生にとってはありがたいことだと思います
変な汗をかくこともないと思います笑
⑤内容も初学者向きのレベル
理由の最後は学習内容からみた観点です
農業簿記3級は内容自体もそこまで難しくないと思います
簿記の知識が全くない人は「簿記自体の考え方」に少し苦戦するかもしれませんが、テキストと問題集をやっていけばそこまで苦戦することもないと思います
→簿記の知識が全くない人でも大丈夫だと個人的には思います
もちろん、日商簿記3級を持っている(同じくらい簿記の知識がある)人などは農業簿記3級はかなりスラスラ学習することができると思います
まとめ
最後に簡単にまとめたいと思います
農業簿記3級は、
「日商簿記3級より易しく、簿記初学者でも合格可能」
だと多います
※易しいというのは「内容的」にも「試験的(合格率など)」にも易しいという意味です!
- そもそも合格率が高い(直近2回は61.2%,と70.4%)
- テキストなどが少ない→限られた内容をしっかりやれば合格可能
- 捻った、意地悪な問題が少ない
- 全問マークシート(+時間に余裕アリ)
- 内容も初学者向きのレベル
加えて、日商簿記を取得しているなど、簿記の知識がある人はかなりスムーズに学習を進めて行くことができます
また、年に2回試験があるというのも、受験しやすくてオススメです
興味がある方や、日商簿記を学習したことがある人は受験を考えてみるのもいいかもしれません
ここまでお読み頂きありがとうございました
それでは!
参考(学習時間・費用)
参考になるかわかりませんが、私が合格までにかかった学習時間などを記載したいと思います
- <学習時間>
教科書+問題集→5.5時間
過去問演習→計11回分で10.5時間
合計16時間 - <費用>
教科書→1,100円
問題集→ 660円
過去問→1,100円
検定料→1,650円
合計4,450円
ちなみに、私の試験勉強開始前の資格などはこんな感じです
- 「日商簿記3級」(2014/06 取得)
- 「日商簿記2級」(2016/11 取得)
少し思い出すのに時間がかかりましたが、日商簿記の知識があったのでスムーズに学習をすることができたと思います
今後受験を検討されている方は、参考にして頂ければと思います
(私は全部やりましたが、過去問はこんなにやらなくても大丈夫ですので。。。笑)